茨木市で屋根カバー工事はいくら？費用と見積もり内訳のポイント

• 「築20年以上経つけど、屋根のメンテナンスは必要？」
• 「屋根のリフォームを考えているけど、費用が心配…」
• 「葺き替え工事と屋根カバー工事、どっちがいいの？」
• 「訪問業者に『今すぐ修理しないと危ない』と言われて不安…」

茨木市は、南茨木、中津町、太田、新中条町、沢良宜浜、鮎川、彩都あさぎなど、多岐にわたる地域で住宅街と自然が調和した住みやすい街ですが、屋根は日々、紫外線や風雨にさらされ、知らず知らずのうちに劣化が進行しています。適切な時期にメンテナンスを行うことで、大切なお住まいを長く守ることができます。

特に、近年はゲリラ豪雨や台風による自然災害が増えています。もし、これらの災害で屋根が被害を受けた場合は、火災保険を利用して修理費用をまかなえる可能性があります。
この記事では、屋根カバー工事の費用やメリットだけでなく、火災保険の活用方法についても分かりやすく解説します。

👇屋根カバー工事の費用を抑えるための注意点や、工事のポイントを動画で解説します！
【茨木市 屋根修理】依頼前に知っておきたい3つの注意点

屋根カバー工事とは？新しい屋根を重ねてリフォーム

屋根カバー工事は、既存の屋根を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ねて設置するリフォーム工法です。
「重ね葺き（かさねぶき）」とも呼ばれ、費用と工期を抑えながら、屋根の機能を回復させたい場合に選ばれます。

屋根カバー工事の工程

1. 既存の屋根の調査・下準備: まず、屋根の劣化状況を確認し、必要に応じて高圧洗浄で汚れを落とします。
2. 既存の屋根の上に防水シートを設置: 古い屋根材の上に、新しい防水シート（ルーフィング）を敷き詰めます。
3. 新しい屋根材を被せる: その後、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板などの新しい屋根材を、既存の屋根の上に固定していきます。
4. 仕上げ: 棟板金や役物と呼ばれる部分を取り付け、最終的な仕上げを行います。

屋根葺き替え工事との違い

屋根カバー工事が「既存屋根の上から重ねる」のに対し、「屋根葺き替え工事」は、既存の屋根材を全て撤去して、下地から新しくする工法です。葺き替えは費用と工期がかかりますが、下地から根本的に修理できるため、深刻な雨漏りや屋根の重さが気になる場合に適しています。

屋根カバー工事費用の費用相場

茨木市で広く普及しているスレート屋根の30坪住宅を想定した、屋根カバー工事の一般的な費用相場は以下の通りです。

項目	費用目安（税込）
仮設足場代	15万〜20万円
高圧洗浄費用	2万〜4万円
既存棟板金撤去・処分	3万〜5万円
新規防水シート（ルーフィング）設置	10万〜15万円
新規屋根材（ガルバリウム鋼板など）	30万〜60万円
棟板金取付・役物工事費	5万〜10万円
廃材処分費・諸経費	5万〜10万円
合計	80万〜150万円前後

坪数・仕様別の費用目安

以下の表は、建物の坪数と屋根材の仕様ごとの、おおよその費用目安です。実際の費用は屋根の形状や勾配、劣化状況によって変動しますので、あくまで参考としてご覧ください。

坪数	屋根面積	ガルバリウム鋼板（標準仕様）	高機能金属屋根材（断熱材入りなど）
20坪	約60m²〜80m²	65万〜110万円	90万〜150万円
30坪	約80m²〜120m²	80万〜150万円	120万〜200万円
40坪	約120m²〜160m²	110万〜200万円	150万〜250万円

屋根カバー工事費用の見積書でチェックするのはここ！

屋根カバー工事の費用は、使用する材料や施工面積、付帯工事によって変動します。
実際の見積書を参考に、内訳と費用のポイントを見ていきましょう。

品名・品目	数量	単位	単価	金額	備考
屋根カバー工事				530,310円
棟板金解体・撤去	1	式	8,000	8,000
片面粘着ルーフィング	41.9	m²	1,800	75,420
ケラバ板金	17.8	m	1,950	34,710
軒先水切り板金	9.4	m	1,450	13,630
スーパーガルテクト	41.9	m²	9,000	377,100
棟板金・貫板	4.7	m	3,500	16,450
廃材処分費	1	式	5,000	5,000
作業用外部足場工事				217,895円
足場架け払い	298.3	m²	550	164,065
メッシュシート	298.3	m²	100	29,830
材料運搬費	2	台	12,000	24,000
諸経費				74,821円
小計(税抜)				823,026円
消費税	10.0	%		82,303円
値引き				-53円
総計(税込)				905,000円

見積もり書に書かれた内容

見積書をより詳しく見て、それぞれの項目がどのような費用なのかを把握しましょう。

• 棟板金解体・撤去: 屋根の頂上部分（棟）にある板金を撤去する費用です。カバー工法では、新しい屋根材を葺く前にこの部分を解体し、新しい棟板金を取り付けます。
• 片面粘着ルーフィング: 「防水シート」とも呼ばれ、屋根材の下に敷くことで雨水の浸入を防ぐ重要な材料です。粘着タイプは、下地への密着性が高いため、雨漏りリスクをさらに低減できます。
• ケラバ板金・軒先水切り板金: 屋根の端（ケラバ）や軒先に取り付ける板金です。雨水が建物内部に浸入するのを防ぐ役割を担います。
• スーパーガルテクト: 屋根材本体の費用です。「ガルバリウム鋼板」の一種で、耐久性や断熱性に優れた高性能な金属屋根材です。単価に数量（m²）を掛けて算出されます。この項目が最も費用に大きく影響します。
• 棟板金・貫板: 棟板金とは、屋根の頂上を覆う板金のこと。貫板とは、その棟板金を取り付けるための下地材です。これらの材料費と施工費が含まれます。
• 廃材処分費: カバー工法は既存の屋根材を撤去しませんが、棟板金などの撤去した部分の廃材は発生します。その処分にかかる費用です。
• 作業用外部足場工事: 屋根工事は高所作業となるため、安全に作業を進めるための足場が必須となります。足場の設置から解体までの費用が含まれます。建物の外周の長さと高さで面積を算出し、メートル単価で計算されることが一般的です。
• 諸経費: 交通費や事務手数料、現場管理費など、工事全体にかかる細かな経費が含まれます。

注意！

上記の通り、屋根カバー工事は「屋根カバー工事本体費用」と「作業用の足場費用」が主な内訳となります。

• 本体費用: 使用する屋根材の種類（ガルバリウム鋼板、エスジーエル鋼板など）や、付帯する板金工事の量によって金額が変わります。
• 足場費用: 建物の形状や高さ、足場を組む面積によって変動します。平屋か2階建てかでも費用は変わります。

見積もりを比較する際は、総額だけでなく、各項目が明確に記載されているか確認することが重要です。
「屋根工事一式」といった大まかな表記には注意しましょう。

屋根カバー工法に火災保険って使えるの？

屋根カバー工法は、経年劣化による屋根の寿命を延ばすために行うリフォームです。
しかし、自然災害によって屋根が被害を受けた場合、工事費用に火災保険を適用できる可能性があります。

火災保険が適用されるケース

火災保険の補償範囲は保険会社や契約内容によって異なりますが、一般的に以下の自然災害による被害が対象となります。

• 風災: 台風や突風による屋根材の飛散・剥がれ、棟板金の破損など
• 雹災（ひょうさい）: 雹（ひょう）によって屋根材に凹みや穴が開いた場合
• 雪災: 大雪による屋根の歪みや、雨樋の破損など
• 水災: 台風や豪雨による洪水・土砂崩れでの被害（屋根は限定的）

火災保険は「火事」だけでなく、これらの自然災害もカバーしていることが多いため、まずはご自身の保険証券を確認してみましょう。

火災保険を利用する際の注意点

1. 「経年劣化」は対象外: 築年数が経ったことによる自然な色褪せやひび割れ、屋根材の寿命による劣化は、火災保険の対象外となります。あくまで「突発的な自然災害」による被害が対象です。
2. 罹災証明書が必要な場合がある: 被害の規模によっては、自治体が発行する「罹災証明書」の提出を求められることがあります。
3. 業者選びは慎重に: 「火災保険を使って無料で屋根修理ができます」と謳う業者には注意が必要です。虚偽の申請は保険金詐欺につながるため、信頼できる地元の専門業者に診断を依頼し、適正な申請を行うことが大切です。
4. 申請は業者に丸投げしない: 保険の申請は契約者であるご自身が行う必要があります。業者が勝手に手続きを進めることはできません。申請方法や必要書類について、業者とよく相談しながら進めましょう。

火災保険が適用できるかどうかは、専門家による現地調査で判断してもらうのが最も確実です。

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屋根カバー工事でよく使われる屋根材

屋根カバー工事では、既存の屋根に負担をかけない軽量な屋根材が選ばれます。中でも最も一般的に使用されるのが、ガルバリウム鋼板です。

• ガルバリウム鋼板: アルミニウム、亜鉛、シリコンを組み合わせた合金メッキ鋼板で、非常に軽量でありながら、錆びにくく耐久性に優れています。軽量なため、建物への負担が少なく、耐震性の観点からも推奨されることが多いです。

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屋根カバー工事の施工事例

実際に茨木市で行われた屋根カバー工事の事例をご紹介します。
ご自身の家の状況と照らし合わせて参考にしてください(^^)

事例①：築50年の雨漏り屋根をカバー工法で修理

• 場所: 茨木市太田
• 工事内容: 屋根カバー工事（立平葺き）
• 築年数: 約50年
• 工事費用: 60万1千円（税込）
• 使用材料: 立平333 JFE鋼板極みmax（シルバーブラック）
• 工事のポイント:
  • 工事のきっかけ: 大雨の際に天井に雨染みができ、根本的な雨漏り修理を希望。
  • 工事の判断: 既存のカラーベスト葺き屋根の劣化が進行しており、棟板金や隣家との取り合い部分からの雨水侵入が疑われたため、カバー工法が最適と判断。
  • 施工: 既存の屋根の上に防水シートと新しい下地材を重ねて固定。軽量で耐震性・排水性に優れたガルバリウム鋼板の「立平葺き」で仕上げることで、雨水の浸入リスクを大幅に軽減しました。

事例②：築30年の錆びた瓦棒屋根を新品のようにリフォーム

• 場所: 茨木市彩都あさぎ
• 工事内容: 屋根カバー工法
• 築年数: 30年
• 工事費用: 36万2千円（税込）
• 使用材料: JFE鋼板 極みmax
• 工事のポイント:
  • 工事のきっかけ: 築30年の瓦棒葺き屋根が全体的に錆びつき、雨漏りが発生。早急な対応を希望。
  • 工事の判断: 瓦棒葺き屋根の経年劣化による雨漏りのため、既存屋根の上から新しい鋼板を重ねるカバー工法を提案。
  • 施工: 雨漏りの原因となりやすい谷板金や外壁との接合部を丁寧に補修。耐久性の高い改質アスファルトルーフィングを敷設した上で、軽量で錆びにくいJFE鋼板 極みmaxを設置しました。

屋根カバー工事か葺き替え工事か？プロによる判断基準

屋根のリフォームを検討する際、最も悩むのが「屋根カバー工事」と「屋根葺き替え工事」のどちらを選ぶべきかという点です。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自宅の状況に応じた最適な判断基準を解説します。

	屋根カバー工事	屋根葺き替え工事
工法	既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる	既存の屋根材を全て撤去し、下地から新しくする
費用	安価（撤去・処分費用が不要）	高価（撤去・処分費用が発生）
工期	短い（3〜5日程度）	長い（7〜10日程度）
重量	増加	軽量化できる可能性がある
下地補修	不可（下地の劣化は確認できない）	可能（下地から修理できる）
主な適用ケース	・既存の屋根の劣化が軽微 ・下地材に問題がない ・費用と工期を抑えたい	・既存の屋根の劣化が激しい ・雨漏りしている ・屋根材が3層以上になっている ・耐震性を考慮したい

判断の鍵は「屋根下地の状態」

この2つの工法を判断する最も重要なポイントは、屋根下地の状態です。

• 屋根カバー工事が最適なケース: 屋根材の表面にひび割れや色あせが見られるものの、雨漏りの形跡がなく、下地材（防水シートなど）に大きな問題がない場合は、屋根カバー工事が適しています。費用を抑えつつ、短期間で屋根の寿命を延ばすことができます。
• 屋根葺き替え工事を検討すべきケース:
  • すでに雨漏りが発生している: 雨漏りは、屋根材の下にある防水シートや野地板（下地材）が劣化しているサインです。この状態でカバー工事を行っても根本的な解決にはなりません。
  • 屋根材の劣化が激しい: 屋根材が大きく反っていたり、ボロボロに崩れていたりする場合も、カバー工法は不向きです。
  • 屋根が二重になっている: 過去に一度カバー工事を行っており、屋根がすでに二重になっている場合も、建物の耐震性を考慮して葺き替え工事が推奨されます。

最適な工法を選ぶためには、専門業者に屋根の状態を詳しく診断してもらうことが不可欠です。

屋根カバー工事の費用が変動する要因と追加費用

屋根カバー工事の費用は、初期の見積もりから変動する場合があります。以下の要因や追加費用が発生する可能性を事前に把握しておきましょう。

費用が変動する主な要因

1. 屋根の形状と勾配: 複雑な形状の屋根や、急勾配の屋根は、足場の設置や作業に手間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。
2. 屋根の面積: 費用は屋根の面積（m²）で算出されるため、面積が広くなればなるほど、材料費や工賃が増加します。
3. 使用する屋根材のグレード: 標準的なガルバリウム鋼板から、断熱材が一体となった高機能な金属屋根材まで、選ぶ材料によって大きく費用が異なります。
4. 既存屋根材の種類: 瓦屋根など、カバー工法に適さない屋根材の場合は、部分的な撤去費用などが発生することがあります。

あるあるな追加費用

• 下地補修費用: 事前の診断では分からなかった下地材（野地板）の腐食や傷みが見つかった場合、補修費用が追加で発生します。雨漏りの形跡がなくても、部分的な劣化は起こり得ます。
• 部分的な葺き替え費用: 一部だけ劣化が激しく、カバー工法が適用できない箇所があった場合、その部分だけを葺き替えにする費用が加算されます。
• 天窓や換気口の工事費用: 天窓（トップライト）や換気口（棟換気）などの特殊な箇所がある場合、その部分の補修や交換費用が見積もりに追加されることがあります。

これらの追加費用を避けるためには、信頼できる業者に事前の綿密な現地調査を依頼し、詳細な見積もりを出してもらうことが重要です。

専門家コメント

茨木市にお住まいの皆様、屋根のメンテナンスは住まいの寿命を延ばす上で非常に重要です。
屋根カバー工事は、既存屋根の状態が良ければ、費用・工期ともにメリットの大きい優れた工法です。

しかし、全ての屋根に適用できるわけではありません。
既存の屋根下地の劣化が激しい場合や、すでに雨漏りが発生している場合は、根本的な解決のために葺き替え工事が適しているケースもあります。

【茨木市で屋根カバー工事をお考えの方へ】よくある質問と回答（FAQ）

Q1. 屋根カバー工事の最大のメリットは何ですか？

A1. 最大のメリットは、既存の屋根材を撤去しないため、廃材処分費や工期を大幅に削減できる点です。これにより、葺き替え工事よりも費用を抑えつつ、短期間で新しい屋根にリフォームできます。

Q2. 屋根カバー工事にデメリットはありますか？

A2. はい、デメリットもあります。屋根の重量が増えるため、建物の耐震性に影響を与える可能性があります。また、既存の屋根が著しく劣化している場合や、屋根下地に問題がある場合は施工できません。そのため、事前の無料診断で屋根の状態をしっかりと確認することが重要です。

Q3. どのような屋根材が屋根カバー工事に適していますか？

A3. 軽量で耐久性の高い屋根材が適しています。特にガルバリウム鋼板は、軽量で建物への負担が少なく、錆びにも強いため、屋根カバー工事の主流となっています。

Q4. 瓦屋根でも屋根カバー工事はできますか？

A4. 瓦屋根の場合、瓦自体が重いため、屋根カバー工事には適していません。建物の構造に大きな負担がかかるため、瓦屋根のメンテナンスには「葺き替え工事」が一般的です。

Q5. 訪問業者から屋根の劣化を指摘されました。どうすれば良いですか？

A5. 訪問業者からの突然の指摘は、まず冷静に対応することが大切です。その場で契約せず、複数の信頼できる業者に相見積もりを依頼し、屋根の状態を客観的に判断してもらいましょう。無料で診断・見積もりを行っている業者も多いので、焦らず相談することが重要です。

Q6. 自分で屋根の劣化をチェックする方法はありますか？

A6. 屋根の劣化は専門家でないと判断が難しいですが、地上からでも「屋根材のひび割れや反り」「棟板金の浮きや錆び」「色褪せ」などを目視で確認することができます。また、室内に「雨染み」や「カビ」が見られる場合は、雨漏りのサインですので、早急に専門業者に相談してください。

Q7. 工事中に近隣への配慮は必要ですか？

A7. はい、近隣への配慮は非常に重要です。工事の音やホコリ、車両の出入りなどでご迷惑をおかけする可能性があります。事前に工事期間や内容を伝えておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。信頼できる業者は、近隣への挨拶や配慮を丁寧に行ってくれます。