【茨木市 空き家所有者必読】屋根の劣化放置が引き起こすトラブル事例集

1. はじめに
「誰も住んでいない実家の屋根、いつから点検していないだろう…」
「最近、近所から『屋根がめくれてる』と連絡があった…」
茨木市内でも増加傾向にある空き家問題。その中でも見落とされがちなのが「屋根の劣化」です。空き家だからといって放置していると、近隣トラブルや資産価値の低下、最悪の場合は損害賠償の責任まで発展する可能性があります。
この記事では、茨木市の空き家を所有する方に向けて、屋根の劣化を放置したことで実際に起きたトラブル事例を中心に、未然に防ぐための対策方法をわかりやすくご紹介します。
2. 茨木市の空き家事情と屋根劣化のリスク
2.1 空き家が増える背景
茨木市は大阪市や京都市へのアクセスが良く、利便性の高い住宅地として人気ですが、以下のような理由で空き家が年々増加しています。
- 高齢化による住人不在
- 相続後の放置
- 賃貸・売却がうまく進まない
こうした空き家の多くで、屋根を含む外装のメンテナンスがされていないというケースが目立っています。
2.2 放置された屋根が引き起こす主なリスク
- 雨漏りによる内部腐食
- 強風で屋根材が飛散し、通行人や車両に被害
- 害獣(ハクビシン・鳥類など)の侵入
- 外観の悪化による資産価値の著しい低下
- 周囲住民とのトラブル・クレーム
屋根は家の最上部にあるため劣化に気づきにくい反面、劣化するとその影響が家全体や近隣へと波及しやすいのです。
3. 実際にあった屋根放置によるトラブル事例集
事例1:強風で飛んだトタン屋根が車に直撃
状況:築40年の空き家の屋根に使われていたトタン材が、台風の強風で剥がれ、近隣住宅の車に直撃しフロントガラスが破損。
対応:所有者が過失を問われ、保険が適用されず約40万円の修理費を負担。
教訓:屋根材の浮きや劣化は外見ではわかりづらく、強風被害に直結することも多い。
事例2:屋根の雨漏りが原因で家の内部が崩壊寸前に
状況:10年以上空き家だった実家。屋根からの雨水が天井裏に長期間染み込み、梁や床が腐食。調査時には天井が崩落寸前で、修理費用は建て替えレベルに。
対応:解体工事に約180万円。補助金申請も間に合わず全額自己負担。
教訓:雨漏りは静かに、しかし確実に家を蝕む。早期点検が不可欠。
事例3:瓦の落下で通行人がケガ、賠償問題に
状況:古い和瓦の家。経年劣化で釘が外れた瓦が道路側に落下し、たまたま通行中の人に当たり軽傷。
対応:示談金と治療費を所有者が負担(約20万円)。近隣からの信頼も大きく損なわれた。
教訓:不特定多数が行き交う場所に面した家は特に注意が必要。
事例4:害獣侵入で近隣に異臭と鳴き声被害
状況:屋根の一部にできた隙間からハクビシンが侵入。屋根裏に巣を作り、糞尿と腐敗臭で近隣からクレーム多発。
対応:駆除+消臭+屋根修理で合計50万円以上。近隣との関係悪化。
教訓:小さな穴でも放置すれば、大きな衛生・近隣問題に発展する。
4. トラブルを防ぐためのチェックポイント
空き家でも、以下のような定期点検を行うことで、多くのトラブルは未然に防げます。
4.1 屋根の外観チェック
- 瓦のズレや割れがないか
- 棟板金が浮いていないか
- コケや黒ずみ、サビが目立っていないか
- 雨どいが詰まっていないか
※可能ならば、外から写真を撮り、数ヶ月ごとに比較しましょう。
4.2 室内(天井・壁)のチェック
- 雨漏り跡(シミ・クロスの浮き)
- カビ臭さや湿気の多さ
- 天井裏からの動物の音やにおい
4.3 周囲の環境
- 隣家に屋根材や枝が接触していないか
- 周囲の人から苦情がないか(外観・悪臭・音など)
5. 空き家所有者が取るべき予防対策
5.1 定期点検・メンテナンスの実施
半年〜1年に1回程度、プロの屋根業者による点検を受けるのが理想です。ドローン点検など、屋根に登らず安全に確認できる方法もあります。
5.2 修繕・補修は早めに対応を
- 割れた瓦や飛びやすい板金は即修理
- シーリングや雨どいも劣化チェック
- 屋根全体が古い場合はカバー工法や葺き替えも検討
小さな補修で済むうちに対応すれば、将来的な高額出費を防げます。
5.3 費用が心配な場合は…
- 修繕内容によっては火災保険が使える場合もあり
- 茨木市の空き家対策・改修助成制度も随時チェック
(※制度内容は年度ごとに変動するため市役所窓口に確認を)
6. まとめ
茨木市の空き家所有者にとって、屋根の劣化は見えないからこそ危険な落とし穴です。トラブルが発生してからでは遅く、多額の費用や人間関係の悪化を招くケースも珍しくありません。
実際にあった事例からもわかる通り、屋根のメンテナンスは建物の資産価値を守り、近隣との良好な関係を維持するためにも欠かせない作業です。
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